【鎮座地】壱岐市芦辺町箱崎本村触

【御祭神】猿田彦大神

【御神徳】導き(御縁) 祓い(厄年厄除) 三猿像(見ザル、 聞カザル、言ワザル)から物事の深層心理を悟る。

 

天孫降臨の際、先導役を行った神である。天宇受売神と夫婦になり、その子孫は猿女君と称するようになりました。

 

男岳山は、魚つり山、磯山とも呼ばれ昔から漁民の厚い信仰を集め壱岐全島より参拝があり、昔より『月読神社』の元の鎮座地は、この男岳山であったとも言われています。社殿横の岩座が本来の磐座で男岳山の名の通り男根を象徴した古い信仰の形を残しています。

 

社伝によると、この山は箱崎本村の東側にあって、高い山で木立ちも殊に神さびておのずから神霊のとどまります地なり、村中の鎮守なり、雲霧が深く覆い煙気が常に絶えず、山を五百鳩とも名付けらる。壱岐の三獄の1つ(岳の辻、陰獄、 陽岳)であり古くか ら心の拠り所として親しまれています。

 

石猿とともに石牛を奉献し、家畜の安産を祈るという風習が昔よりあり『願い事、男岳参りで半分叶い、女岳参れば満願かなう。』と言われています。

その『女岳神社』にも少しふれておきます。この向かい側の山は『陰岳山』と呼ばれ、この山も山見という古くからの漁方が伝え、女岳山の中腹にある『救い石稲荷」 と呼ばれる大きな石座はかなり大きく女陰を象る。

 

女岳神社の祭神は『天宇受売神』で、 ニニギニミコトが天降された時に猿田彦大神と共に かの地に案内役をされ結ばれた。

 

ご神徳は、漁業、農業、諸々の産業の殖産・繁栄をもたらし、夫婦円満の和合の神として子宝に恵まれる事から多くの人々の進行を集めている。